
美容師×ヘアメイク=ヘアメイク師が、ディレクションから撮影まで行うショートドラマ。今回公開した動画は、『二人の夢』です。
脚本を渡されたヘアメイク師は、物語の内容からどんな背景を読み取り、登場人物のキャラクターをどのようにヘアメイクで表現しているのでしょうか。テクニックはもちろん、技術者としてヘアメイク師が行った分析のプロセスや表現の仕方をまとめました。
コンテンツ
<物語の概要>
今日で付き合って3年が経つ桜と斗真。記念日を迎えたことをきに旅行に行こうかと誘う桜に、斗真はハワイに行こうと提案する。突拍子もない海外旅行への誘いに驚いた桜だったが、そこはかつて桜が語った夢の地で…。
<登場人物別ファッション・ヘアメイク解説>
今回『二人の夢』に登場する人物とそのキャラクター、担当した役者さんをご紹介するとともに、ヘアメイクを解説します。
斗真役:山川慶翔
山川慶翔さんが演じる斗真は、彼女想いでしっかり者。感情表現豊かでロマンチストな一面もある桜に比べ、少しクールな男性です。
ファッションポイント

【現在】
家の中でのんびりしているシーンのため、Tシャツ半パンでカジュアルに。
【過去】
付き合いたて設定なので、シャツにデニムで少しおしゃれを意識したファッションにしました。メガネもかけて現在との差を出しています。
メイクポイント

自然な血色とツヤ感をだすために肌色に近いチークを頬とアゴにつけ、涙袋も明るめのアイシャドウで作り立体感をだしました。リップはグロスと少し赤みのあるリップを混ぜてやりすぎない程度に塗ってます。
ヘアポイント
俳優さんがもともとセンターパートだったのですが、お家でのんびり設定なので、自然におろしてマッシュスタイルにしました。オイルを使って自然なツヤ感も出しています。
桜役:原まいな
原まいなさんが演じる桜は、おしゃれが好きな明るい女の子。夢を語るシーンから、ロマンチストな一面も感じられました。その反面、しっかりしたところもあります。かっこいい系よりかは可愛らしい雰囲気です。
ファッションポイント
【現在】
可愛らしすぎず、派手すぎないワンピース。斗真に自慢するために家の中で着てても不自然ではないけど、そのまま買い物にも行けちゃう感じにしました。
【過去】
付き合いたての設定なので、現在の服装よりかはティーン寄りになるようデニムのミニスカートに合わせてコーディネートを組みました。
メイクポイント


【現在】
過去の桜よりも少し大人な感じにしたかったので過去よりも控えめなメイクにしました。俳優さんはクールな印象のお顔立ちだったため、可愛らしく見えるよう全体的にピンク系のメイクでまとめています。優しく見えるよう、アイラインは下げ気味に引いています。肌はトレンドっぽくツヤ肌で仕上げました。


【過去】
現在よりも若く見えるよう、アイメイクを少し強調させました。リップの色とツヤも現在の桜よりも濃いピンクのグロスを使い差をつけてみました。
ヘアポイント
ヘアは俳優さんの髪型が元々今流行ってるウルフスタイルだったので、そのまま活かさせてもらいました。カジュアルな雰囲気が桜にぴったりでした。可愛らしさが出るよう、前髪はおろしてシースルーバングにしています。
ディレクションから撮影まで!幅広いスキルを持つヘアメイク師
脚本から読み取ったストーリーや登場人物のキャラクターを、どのように表現しているのかご紹介しました。ショートドラマの世界観を作り上げるために、ヘアメイクやファッションに込められた意図がたくさんあることがわかりましたね。
ヘアメイク師についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
【二人の夢】撮影協力
<脚本>
池田剛
https://youtube.com/@karusu1
https://twitter.com/Kouki_Birth
https://instagram.com/heiz_go/
<出演>
斗真役:山川慶翔
https://www.instagram.com/y.keito1013/
桜役:原まいな
<ヘアメイク、ディレクション、撮影、編集>
タカ・エンタープライズ有限会社(https://www.ruth.co.jp/)

















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