美容師×ヘアメイク=ヘアメイク師が、ディレクションから撮影まで手がけるショートドラマ。今回公開した動画は、『恋人代行』です。
脚本を渡されたヘアメイク師は、物語の内容からどんな背景を読み取り、登場人物のキャラクターをどのようにヘアメイクで表現しているのでしょうか。テクニックはもちろん、技術者としてヘアメイク師が行った分析のプロセスや表現の仕方をまとめました。
コンテンツ
<物語の内容>
見栄を張って彼氏ができたと友達に嘘をついた紗友里は、直接会って紹介する約束を取り付けてしまった。いまさら実は嘘だったと打ち明けることもできず、これから来る友達の前で彼氏のフリをしてくれと直輝に頼む。直輝が彼氏役を渋々引き受けたところに現れた紗友里の友達は、直輝の本当の彼女である凜で…。
<登場人物別ファッション・ヘアメイク解説>
今回『恋人代行』に登場するそのキャラクター、担当した役者さんをご紹介するとともに、ヘアメイクを解説します。
紗友里役:櫛引ちかさん
ファッションポイント
大学生の休日をイメージして、カジュアルなファッションにしました。
ヘアポイント
ショートスタイルなのであまりアレンジを加えず、耳にかけるスタイルにしました。
メイクポイント
目元はあまり派手すぎず、リップを少し深い色にして足し算になりすぎないよう調整しました。
直輝役:菊地駿斗さん
大学生の休日をイメージしたので、ゆったりしたTシャツにダメージジーンズでラフさが出るようにしました。
ヘアポイント
パーマをかけていたので、活かすようにスタイリングしました。また、キメすぎないように固めたりせずにスタイリングしました。
メイクポイント
肌トラブルを隠す程度のナチュラルなメイクにしました。リップは血色感が出るようにしつつ、色が濃くならないように保湿しながら薄い色を足して、自然な仕上がりになるようにしました。
尊役:増田俊亮さん
ファッションポイント
カフェの店員さんなので、服装は綺麗めシンプルな感じにしました。また、エプロンも着用してもらうことで、よりカフェの店員さんの雰囲気が出ていると思います。
ヘアポイント
前髪を上げて清潔感があるセットを意識しました。ボサボサにならずにまとまるように、硬めのワックスを混ぜて使い、スタイリングしました。
メイクポイント
清潔感を出したかったので、あからさまな”塗っている感”が出ないように、クマ隠しや赤み消しなど必要な部分にだけコンシーラーなどを使い、ナチュラルに仕上げました。
凛役:
ファッションポイント
凛はカフェで待ち合わせをした直輝とこの後デートに行く予定の設定なので、女性らしい服装にするためにフリルや淡い色合いのブラウスを選びました。
ヘアポイント
髪型も女の子っぽく緩くふわっと巻いた状態からハーフアップにして、アクセサリーでヘアクリップを使いました。
メイクポイント
メイクはもう一つの作品『結果往来』と同じでオレンジブラウンベースのメイクで、女性らしさをさらに追加するためにまぶたに少しラメを増やしました。
ディレクションから撮影まで!幅広いスキルを持つヘアメイク師
脚本から読み取ったストーリーや登場人物のキャラクターを、どのように表現しているのかご紹介しました。ショートドラマの世界観を作り上げるために、ヘアメイクやファッションに込められた意図がたくさんあることがわかりましたね。
ヘアメイク師についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
【恋人代行】撮影協力
<脚本>
池田剛
https://youtube.com/@karusu1
https://twitter.com/Kouki_Birth
https://instagram.com/heiz_go/
〈出演〉
紗友里役:櫛引ちかさん
直輝役:菊地駿斗さん
尊役:増田俊亮さん
凛役:、さん
<ヘアメイク、ディレクション、撮影、編集>
株式会社芭里絵(https://varie-group.jp/)
株式会社カプラス(https://www.kaplus.jp/)