時代背景やストーリー、人物自身の性格など、さまざまな意図が込められ作られている映画ヘアメイク。この記事では、『万引き家族』に登場する人物のファッション、ヘアメイクについて分析・考察しています。
コンテンツ
あらすじ
柴田治と息子の祥太は、スーパーや駄菓子店で日常的に万引きをする生活を送っていた。ある日、治は少女が家から閉め出されているのを見かねて連れて帰ってくる。驚く妻の信代だったが、少女の家庭事情を案じ、 一緒に「家族」として暮らすことに。
年金で細々と生きる祖母の初枝、信代の妹でJK見学店で働く亜紀。6人家族として貧しいながらも幸せに暮らしていた。しかし、ある出来事を境に、彼らの抱える 「秘密」が明らかになっていく。
信代|ヘアメイク・ファッションポイント
ファッションポイント

柄に柄を合わせたり、反対色を合わせることが多く派手な印象。女性らしさを表したいのか、花柄が多く体のラインがわかりやすい服装が多い。家で着ている服は特に、下着の形が透けていたり露出が多い。夏は汗が滲んでいたり、ヨレヨレだったり、清潔感はない。
ヘアポイント
髪は下ろし、前髪をクリップで留める髪型が主。仕事の時はひとつ結び。夏はひとつにまとめることが多いが、後ろの毛が綺麗にまとまってなかったり、汗で張り付いていたりだらしないが、気温感がわかりやすかった。クリップ以外のアクセサリーはつけていなかった。
メイクポイント
貧しいのを演出するためか基本ずっとすっぴん。季節によって乾燥肌だったり、クーラーがなく扇風機だけの生活のためか、夏は顔や身体が汗でベタついてるように見せてあった。色気をだすシーンのみ化粧がしてあった。
祥太|ヘアメイク・ファッションポイント
ファッションポイント
ポッケのある服が多い印象(万引きがしやすいためだと思われる)。スーパーで万引きする時はリュックを背負っている。服がなかなか買えないためか、夏はヨレヨレのタンクトップやTシャツ、ビーチサンダルを着用。栄養が取れていなさそうな体型が見えやすい服、だらしない印象。施設に引き取られたあとは服が立派になっていて、清潔感があった。
ヘアポイント
ボサボサでボブぐらいの長さ。絡まっていて、お手入れがされてない印象。施設に引き取られたあとは、カットされて清潔感がとてもでていた。
メイクポイント
泥で汚れていたり、夏は肌が汗でベタついているような質感。冬は目だけが潤っているように見えるぐらい肌がマット。
ゆり|ヘアメイク・ファッションポイント
ファッションポイント
冬はトレーナーが多く、夏は黄色いワンピースが多い印象。季節感がわかりやすい服装。
ヘアポイント
引き取られた時は、長くボサボサ。生まれつき髪は茶色い。
引き取られて少したってからはツインテールが多い。
事件で身元がわかってから髪を文具ハサミで切られ、不揃いなボブに変化。
夏になってからは前髪ができていた。一貫して、あまりお手入れが行き届いてない、不潔な印象はあった。
メイクポイント
祥太と同じで、泥で汚れていたり、夏は汗でベタついていたり、逆に冬はとてもマット肌。
まとめ
とても貧しい家族であったため、身だしなみに手が行き届いてない印象をだすためか、全体的に清潔感がない。女性は基本アクセサリーをつけたり、化粧をしていない。髪質、髪型、服装、肌質によって、乾燥しているのか、暑いのか季節感が分かりやすかった。祥太は特に引き取られてからの変化が分かりやすかった。画質も元々黄身がかっていたり、暗めなので余計雰囲気が伝わりやすかった。全体を通して、貧しさ環境が伝わりやすい工夫がされてあった。

















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