
時代背景やストーリー、人物自身の性格など、さまざまな意図が込められ作られている映画ヘアメイク。この記事では、ディズニー・アニメーション不朽の名作「美女と野獣」の実写映画ヘアメイクを分析しまとめました。真実の愛を描く本作のヘアメイクや衣装は、どのような意味を持ち表現されているのか、紐解いていきましょう。
コンテンツ
|美女と野獣〜あらすじ〜
バラを盗み、命を差し出せと言われた父の身代わりに、野獣の城に囚われた美しい娘ベル。死を覚悟するも、野獣はディナーを共にすること以外、何も強要しない。やがてベルは、野獣の恐ろしい姿の下にある、もう一つの姿に気づき始める。かつてその城で何があったのか、野獣が犯した罪とは?いま、真実の愛が、隠された秘密を解き明かしていく。
|主要人物① レア・セドウ(ベル)

聡明で心優しく、独立心旺盛独立心旺盛な心の持ち主。小さな村で父モーリスと暮らしながら、広い世界を夢見ている。読書家で空想好き。村人たちからは、変わっている娘だと思われている。心の底では人々から理解されない孤独や母を知らない寂しさを抱えている。
・ベルのファッションポイント
全体的に華やかなドレスが多めで、ドレスが頻繁に変わります。ベルは意志が強く好奇心旺盛なところもあるのではっきりとした色のドレスを着ていることが多いです。

こちらのアイボリーの衣装は初めて野獣と出会ったときに着ていた衣装です。

こちらの青い衣装は、氷の上を走っていて水の中に沈んでしまったときの衣装です。

こちらの赤い衣装は最後のクライマックスのシーンでたくさんアクションシーンがあったときの衣装です。
ストーリーの場面によって衣装が変えられていて、衣装からもストーリーを連想できるようになっているなと思います。
・ベルのヘアポイント

ヘアは基本強めに巻いてあり、装飾品多めで、ドレスに負けないくらいの華やかな印象です。ハーフアップかアップスタイルがほとんど。
・ベルのメイクポイント

肌はマット肌。眉毛はアーチでライトブラウン。チークはサーモンピンク系で横に入っていることが多いです。アイメイクはギラギラとかではなくほんのり色がのっているくらいのことが多く、リップはピンク系で唇の山が角ばっています。
|主要人物② ヴァンサン・カッセル(野獣/王子)

魔女の呪いで醜い野獣に変えられた王子。かつては壮麗な城に暮らす美しいが傲慢な若者だった。今は自らの姿を嫌悪し、森の奥深くに隠れ住む。呪いを解くには、魔法のバラの最後の花びらが落ちる前に、誰かと心から愛し合わなければならない。絶望と孤独の中で心を閉ざし、長い時を過ごしている。

・野獣のファッションポイント
野獣は衣装の変化がほとんどなく、赤い大きいマントがついていて襟が立っている、体が大きく見えそうな衣装です。
・野獣のヘアポイント
パーマがきつめにかかっていて、前髪はなし、横がそんなにボリュームなくスッキリでトップにボリュームが出ているスタイルです。
・野獣のメイクポイント
肌質はマットで、肌のトーンは少し暗め、髭はそのまま活かし、頬のエラが少しはっているように見えます。
まとめ
改めて分析してみると、衣装が全部豪華で華やかでパーティーとかのシーンだと他の登場人物もたくさんアクセサリーがついていたり、ドレスも派手なものが多くほとんどがティアラをつけていたりしていました。作品中のキャラクターの心情やそのシーンによっても、衣装やヘアメイクが凄くこだわって作られていて、それを汲み取りながら見ていくのも楽しみ方のひとつだと思いました。みなさんもぜひ、劇中の衣装やヘアメイクにも注目してみてください!