
時代背景やストーリー、人物自身の性格など、さまざまな意図が込められて作られている映画ヘアメイク。この記事では、『アラジン』に登場する人物のファッション、ヘアメイクについて分析・考察しています。
コンテンツ
〜あらすじ〜

舞台は中東アグラバー王国。主人公アラジンは、アグラバーという街で猿のアブーとともに暮らす貧しい青年だ。いつも市場で盗みを働いていたが、変装した王女ジャスミンと出会い惹かれてゆく。国務大臣のジャファーの言いつけで魔法のランプを取りに行ったアラジンは、ランプの魔神ジーニーと出会う。ジーニーは、ランプを擦って願い事を言えば3つ叶えてくれると言う。アラジンは1つ目の願いを使って架空の国の王子として服装や名前を変え、王宮のジャスミンの元へ向かう。
・アラジン(:メナ・マスード)

アグラバーの街で暮らす貧しい青年。泥棒したり嘘をついたりもするが、実は思いやりがあって優しく、身体能力も高い。
ファッションポイント

街でのアラジン。シャツとパンツのツーピータイプの服に赤のフード付きのベスト。外では帽子をかぶる。

アリ王子の服装。白と金がベースとなった衣装で頭にはターバンを巻いている。一枚布を着るような服。
へポイント

街でのアラジンは七三分け、またはオールバックに帽子をかぶっていたりいなかったり。襟足の癖っ毛で少し遊んでいる感じ。

アリ王子は王子の衣装にあわせて頭にターバンを巻いています、ターバンを外したときの髪の毛はジェルで固められていてツヤのある感じ。七三分けまたはオールバックでキリッとした印象です。
メイクポイント

中東の色黒の肌、眉毛が濃く、ホリが深いのが特徴的。無精髭がワイルドな男らしさを演出しています。リップは肌馴染みのいいナチュラルなカラーで、少しすすがついた場面もありました。
・ジャスミン(:ナオミ:スコット)

アグラバー王国王女。才色兼備で純粋でまっすぐな心を持つ。勇敢で気の強い部分がある。
ファッションポイント

アラジンと出会うシーン。街の人々に馴染むような白を基調としたシンプルな伝統的な衣装です。腕には王族の証であるブレスレットをはめています。

ピンクをベースとした豪華なドレス。マントやベールのような布がついていて、シルwっとを大きく見せています。首元と腕の部分はすっきりさせ、緑を基調とした大きめのアクセサリーが印象的です。

主にパーティーのときのドレス。オリエンタル衣装でベリーダンスなどで着られるのと同じタイプのドレスです。先ほどのピンクのドレスよりも露出が少し増え、体のラインがすっきりしているように見える。
ヘアポイント

顔周り、首元をすっきりさせたアップスタイル。シニヨンは大きすぎずに作り、トップにはピアスやネックレスに合わせたカラーのティアラをのせている。

ジャスミンといえばの髪型。センター分けで顔周りをまとめつつ後ろに持っていき、ローポニーで玉ねぎアレンジ。付け毛やすき毛を使ってボリュームを出しています。
メイクポイント
ブラウン系のナチュラルなアイカラーと、ヌーディーなリップカラー。マットな肌質ですが光に当たるとツヤがでます。チークはシェーディングと馴染むくらいのナチュラルな色味です。
ブラウン系の濃いアイメイクにパキッとした赤のリップカラー。肌は小麦肌でツヤっぽく仕上げられています。眉毛はアーチ型で眉尻が気持ち長め。締め色で囲うようなアイメイクで、アイラインはつり気味です。目頭にハイライトを入れてホリの深さを出しています。
・ジーニー(:ウィル・スミス)
魔法のランプの魔神でひょうきんで闊達。面倒見がよくサービス精神が旺盛。主人に従順。
ファッションポイント
束縛を意味した大きめのアクセサリー。人間の姿の時は民族風の衣装です。服と色味を統一しています。
ヘアポイント
頭のてっぺんで丁髷のように髪を結い、周りは剃り上げています。三つ編みのようなドレッドのような感じでまとめており、金のヘアアクセサリーが特徴的。ランプから出たあとは、大きめのターバンでまとめています。
メイクポイント
青塗りで耳はとんがっています。青塗りしつつ眉毛はしっかりわかるように描かれており、顎髭はまとめて結んでいます。
まとめ
改めて分析してみて、ディズニーというフィクションの中でも要所要所で国や文化、時代背景を取り入れていることがわかりました。特にジャスミンは衣装チェンジが多く、一番印象に残ったシーンを二つ選んで書きましたが、それぞれの衣装でヘアメイクを変えていて印象をも変えていたのですごいなと思いました。
場面が変わるごとに衣装も変わるということは、物語に変化を持たせたいと言う作者の考えなのかなと思いました、ジャスミンの心情が変わるごとに衣装をはじめ、ヘアメイクを変えてそれを表現するということに気付き感動しました。



















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