
時代背景やストーリー、人物自身の性格など、さまざまな意図が込められ作られている映画ヘアメイク。この記事では、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』に登場する人物のファッション、ヘアメイクについて分析・考察しています。
コンテンツ
あらすじ
世界有数の大富豪フウ家の当主レイモンド・フウが亡くなり、次期当主に誰も存在を知らない隠し子ミシェル・フウが選ばれた。ミシェル捜しが続く中、10兆円とも言われる遺産を狙い、世界中から詐欺師たちが “伝説の島”ランカウイ島に集まった。そして、ダー子、ボクちゃん、リチャードの3人がコックリという女の子をミシェルとして華麗に超絶大胆に仕掛け始める。誰がフウ家の当主の座を射止めるのか。世界を巻き込む壮絶な騙し合いがはじまる!
ダー子(長澤まさみ)ヘアメイク・ファッションポイント
・ファッションポイント


普段着はラフにTシャツや柄シャツなどカジュアルな印象である。
変装によりミシェルの母として潜入するため、華麗なドレスアップ姿が多数見られる。
時間ごとに服やアクセサリーが変えるなど次期当主になるかもしれない娘の母としてふさわしい格好と言えるだろう。
・ヘアポイント
普段は下ろして無造作なスタイルが多め。
潜入中は前髪を流していることが多く、シニヨンやポニーテールなど様々なバリエーションがある。
また、髪飾りも大ぶりなものを付けて服の煌びやかさに負けないようにしていると感じた。
・メイクポイント
普段はリップもピンクベージュ系の肌なじみがいいものでナチュラルな雰囲気。
潜入時はその時の服に合わせてリップがベージュ系〜レッド系まで幅広いが、母設定のため基本落ち着いた色味の物が多い。また一般人の母の時はシミのメイクもあった。映画内でつけまつげを付けるシーンがあるなど目元のメイクも普段より濃く、凛とした女性の印象が強い。
ボクちゃん(右:東出昌大)ヘアメイク・ファッションポイント
・ファッションポイント


普段はTシャツやパーカーなどゆるっとしたスタイルが多い。ハーフパンツにサンダルで涼しげなコーデ。
映画内ではSPとして潜入しているため、制服に身を包んでいる。ネクタイもしっかり決めている中でサングラスがどこか抜け感があり、ボクちゃんというキャラクター性を際立たせている。
・ヘアポイント
普段は前髪も下ろしてほぼノーセットの無造作スタイル。
SPという職のため、カッチリ固めて強い印象に。
・メイクポイント
普段はナチュラルな色合いのリップで優しげな印象に。
潜入中はキリッとした印象のため唇の色はほぼない。
リチャード(小日向文世)ヘアメイク・ファッションポイント
・ファッションポイント


普段からサスペンダーや蝶ネクタイ、ハットなど小綺麗にまとめており、物静かさとどこか胡散臭さを感じるスタイル。
国士舘の大使として潜入ということでスーツを纏っている。
・ヘアポイント
普段はハットなどで隠していることが多い。
潜入中は七三分けで固く真面目な印象に。
・メイクポイント
潜入中はメガネで真面目な印象に拍車をかけている。
コックリ(関水渚)ヘアメイク・ファッションポイント
・ファッションポイント


ダー子と出会うまではぬいぐるみを抱えて服の色も地味なものだった。
ミシェルとしてフウ家に行ったあとはワンピースやスカートなど可愛らしい綺麗な服に変化。アクセサリーも付けてより気品溢れる雰囲気に。
・ヘアポイント
長めの前髪にぼさぼさロングからカットして前髪ぱっつんでたくさんのヘアアレンジが見られるようになった。ツインやシニヨンなどかわいらしいヘアアレンジが多い。ティアラなど非日常なアクセサリーも。
・メイクポイント
すっぴんにメガネという美に無頓着な姿から一転して、アイラインやリップなど元々の可愛らしさをさらに強調させるメイクに。濃いメイクより透明感が溢れる感じに仕上がっている。
番外編 フウ家の人たち
ブリジット・フウ(ビビアン・スー)

・ファッションポイント
原色などが多い。胸元が開いてセクシーなドレスも。
・ヘアポイント
前髪かきあげが多い。顔がはっきり見えるようにしている気がする。巻いてエレガントに。
・メイクポイント
目元のメイクが濃いめ。リップも赤〜ピンクの色味でパーツを大きく見せるメイク。
クリストファー・フウ(古川雄大)

・ファッションポイント
スーツにネクタイと真面目な雰囲気。ネイビーや青など寒色が多い。
・ヘアポイント
前髪は上げてしっかりセット。
・メイクポイント
目元と眉毛を重点的に。ブルーグレーのカラコン。
アンドリュー・フウ(白濱亜嵐)

・ファッションポイント
柄のシャツorTシャツにハーフパンツ。ネックレスや指輪などのアクセサリーもじゃらじゃらと。
・ヘアポイント
パーマかけた長髪や前髪を上げてセットしたスタイルなど遊び心多め。
・メイクポイント
肌が他の人より少し暗くなるように調整。凛々しい眉毛を見せることでより男らしく。
3人とも気が強く見えるキャスティングとヘアメイクをしていると感じた。
まとめ
普段の姿と潜入時の姿を見比べるとキャラクター性などは活かしつつ衣装に合わせたヘアメイクになっていることがよく分かった。設定が大富豪ということもあり、女性陣の衣装の数が多く、ヘアアレンジやメイクもたくさん種類があって見ていてとてもおもしろかった。
また、潜入前の準備段階の変装でわざと片側だけ後れ毛を出してぼさぼさ感を出していたり、マスクで全くの別人に変装していたり、ヘアメイクの技術がとてもすごいと思った。
そして一般人の方がすすで汚れていたり、逆にとても着飾っていたりで裕福の差を見せたりしていたことがその場面の状況が一瞬で分かりやすかった。

















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