映画ヘアメイク分析【万引き家族】

時代背景やストーリー、人物自身の性格など、さまざまな意図が込められ作られている映画ヘアメイク。この記事では『万引き家族』に登場する人物のファッション、ヘアメイクについて分析・考察しています。

あらすじ

妻の信代と、同居する信代の母 初枝、信代の妹 亜紀は、少女の家庭事情を案じ、戸惑いつつも少女を家族として迎え入れ、”りん”と名付ける。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラに。それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。

柴田信代

治の年若い妻。クリーニング工場のパート従業員。クリーニング屋の売り上げが苦しく、時給が高い根岸とどちらかが辞めなければならなくなり、根岸にあることがバレて仕方なく退職した。気性がすこし荒めだが、優しい部分もある。

ポイント

基本的に家では黄色いパーカーにチェックのズボン。買い物やお出かけには花柄のワンピースやスカートといった女性らしさがあるものが多い。

メイクはほぼすっぴん。

ヘアは仕事の時はまとめており、基本下ろしている。夏の暑い日にはポニテのような少し高めの位置でひとつ結び。

柴田初枝

治の母。年金受給者であり、りんの下の前歯が抜けた朝、突然亡くなってしまう。

ポイント

比較的変化はなく主に紫の服が多めで家ではエプロンを上から着ている。初枝も同じく花柄ワンピースが多く裾感は少し長め。メガネもかけより老いた感じを見せている。メイクはほぼすっぴん。ヘアはいつもひとつ結びで白髪。

ゆり【じゅり/りん】

治が柴田家に連れて帰ってきた少女。両親から児童虐待を受けている。最初は無口ではあったが、だんだん話すようになり、新しい名前”りん”という名前をもらう。そして柴田祥太をお兄ちゃんとして慕っていた。おふがすき。

ポイント

初めは虐待させてる感じを見せるためにボロボロ服にボロボロの髪の毛で登場。治に引き取られてから、汚れた服から明るい黄色やピンクの洋服にだんだん代わる。水着を買ってもらったときは、それが嬉しかったのかお風呂で着る場面も。

メイクは汚れをイメージしたアートメイクがされており、だんだん元気になったのを表すためにすっぴんに戻っている。

引き取られる時のヘアはボサボサで、生活していく中でツインテールをしてたり下ろしてたりだったが、ある出来事により長かった髪を短くボブくらいに信代が切る。

まとめ

ファッションは、服を買えない状況で、防寒対策はもちろん綺麗な服を着ること自体少なく、家の中ではほとんどダル着でほとんど変化が見られない。その中でも、引き取られた少女は生活環境が整うにつれて服装に変化がつけられていた。

ヘアは基本的に手入れされていない状態で、まとめ髪やおろしたスタイルがほとんど。メイクはほぼすっぴんで、肌が濡れている感じやベタついた感じがオイルや水で再現されているのかなと感じた。貧しさを表す演出がすごくわかりやすい作品でした。

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